僕は家賃滞納を重ねた結果、住んでいたマンションを強制執行により退去となった経験があります。今回は強制執行に至った経緯と、強制執行とはどのようなものか、どのように執行されるのかについてお伝えしていきます。
家賃滞納を繰り返した日々。
2012年1月に都内のマンションを借りて新たな生活をスタート。それから半年もしない頃から、僕は家賃滞納を日常的に行う状況となっていました。それも借金が原因です。
家賃は前月の28日に銀行引き落としという契約であったのですが、常に口座には現金が足りない状況。そのため引き落としは実施されず、家賃保証会社が建て替え、保証会社に1月遅れで支払う、そのような状況が継続していたのです。
2ヶ月連続の家賃滞納。
それでも何とか1ヶ月遅れで支払いを続けては居られたのですが、2017年4月にある病気をしたことにより、収入が激減。そしてついに2ヶ月連続の家賃滞納をしてしまったのです。
賃貸契約書には家賃滞納が2ヶ月続いた場合は契約を解除する旨記載がありました。ですのでこの時点で僕は退去を覚悟していたので、家賃の支払いを全くしなくなりました(何ともひどい話です…)。すると6月になり、『滞納している家賃2ヶ月分を指定した期限まで支払わない場合は、賃貸契約を解除する』旨の通知が来てしまいました。
しかし多額の借金を抱えている僕が2ヶ月分の家賃、約18万円ものお金を一括で支払えるわけもなく、賃貸契約は解除となりました。
契約解除後の住居はどうしたのか?
結論から言うとそのまま住み続けました。
もちろん賃貸契約は解除されましたから、違法な占拠状態です。
しかし、引っ越すにしても資金がない。資金を貯めるにはもう少し時間がかかる。
色々調べてみると、僕のように賃貸契約が解除されたにも関わらず、住民が違法な占拠状態を続けている場合、以前は未払い家賃を立て替えている保証会社が住人の不在時に合鍵で部屋に入り、荷物を全て外に運び出して鍵も変えてしまう、というような事も実施されていたようです。
しかし現在はそのような事は行われておらず、貸主が裁判所に『強制執行』というものを申し立て、裁判所の執行官により法的に退去させている、という事がわかりました。しかもその執行申立のためには概ね半年程度の家賃滞納(契約が解除されているので家賃相当額と言うべきでしょうか)が必要であるということもわかりました。
そこで腹をくくり、マンションにはそのまま住み続け、強制執行により強制退去となる間に転居のための費用を貯めることに決めたのです。
強制執行を実施する旨の『催告書』が自宅に貼られた!
そして2017年10月某日に僕が仕事から帰宅すると、自宅の室内に以下の催告書が貼られていたのです。
いよいよ来たか。そう思いました。
予想では恐らく10月から11月頃だろうと考えていたので、まさにその通りでした。
執行日は約1ヶ月後の11月某日。仮にこの日にまだ僕が住み続けていたとしても、執行官は法律に法り僕を強制退去させます。
通常強制執行の約1ヶ月前に執行日が通知されるとも聞いていましたので、これも予想通りでした。そのため、11月の頭には引っ越しをしようと考えていました。早速新居の手続きをし執行日より前、11月初頭の3連休に引っ越しをすることにしました。
そして強制執行。
強制執行の日には既に退去していたため、それが現場でどのようになされたかは不明です。ですが、後日以下のような書面「強制執行調書」が新住所宛届きました。
催告書記載の通り、強制執行が行われたことが記載されていました。
引っ越し費用を節約するため自分で車を借りて引っ越した事から、一部搬出できない残置物がありました。そちらについては所有権を放棄する旨の文書を部屋に残しておきました。送付された執行調書によると、放棄書に基づき債権者(貸主)に引き渡され廃棄を託したようです。
ただし、家賃保証会社が建て替えた滞納家賃は負債として残ったままです。これがどうなったかについては別記事でお伝えしたいと思います。
結局この問題は新たな負債を抱えてしまい、問題の先送りどころかさらに大きくしてしまったわけです。さらに家賃の滞納だけでなく、退去時に残置物まで残すという人として最低な事をしてしまいました。
今お金がなく家賃の支払いにも困窮しているかもしれない皆さん、僕のこの愚かな行為を反面教師として頂ければ幸いです。
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