IoTセンサー内蔵の世界10台限定超高級ロードバイク、お値段は？

皆さんロードバイクをご存知ですか？全身ピッチリしたウェアを着用してヘルメットを被った人が乗っている、タイヤの細いスポーツ自転車ですね。安いものでも10万円、お高いものですと100万円を超えるようなものもあるそうです。しかし、今回ご紹介するのはIoTセンサー内蔵、世界限定わずか10台限定生産の超高級ロードバイクです。そのお値段は一体おいくら？

IoTセンサー内蔵のロードバイクとは？
気になる世界限定10台ロードバイクのお値段は？

IoTセンサー内蔵のロードバイクとは？

今回ご紹介するロードバイクは株式会社Cerevoという企業が製造・販売を発表しました。

Cerevoとは同社のWebサイトによると「 Consumer Electronics(家電)をREVOlution(革新)する」という言葉の造語だそうです。同社は（Internet of Things）というインターネットに様々なデバイスを接続し、新しい価値を生み出そうというテクノロジーで製品を開発・製造しているそうです。

では今回Cerevo社が発表したIoT機能付き超高級ロードバイクとはどのようなものなのでしょうか。同社のウェブサイトに詳細が発表されています。

フレームダウンチューブに各種センサーを内蔵し、走行中の精密なログを取得・分析できる機能を搭載。ORBITRECや、Cerevoのスマートフォン連携スマート・サイクルデバイス「RIDE-1（読み：ライド・ワン）」から取得された多彩なビッグデータを解析してライディングがより安全で楽しくなる情報をフィードバックする専用解析サーバを併せて開発しました。ORBITRECやRIDE-1とは、Bluetooth接続されたスマートフォンの専用アプリ経由で通信します。
各種センサーは9軸センサー（加速度・角速度・地磁気）、温度、気圧、照度、GPSを搭載。走行中の場所や速度といった基本的な情報に加え、傾きや衝撃などフレームの状態も取得。GPSによる走行ログと組み合わせることで、過去の走行履歴を車体のさまざまな情報とともに振り返り、分析することができます。
BluetoothとANT+を搭載しており、既存のANT+対応センサーのデータを記録しながら、スマートフォンと連携することができます。

本製品ではレーザー焼結方式の3Dプリント技術を用い、3Dプリンタで製造したチタン製のジョイントを採用。これにより、3Dプリンタによる実用的な強度を持った製品の量産化を可能としました。
出典：Cerevo社ウェブサイト「 Cerevoのセンサー内蔵高級IoTロードバイク「ORBITREC」は世界で10台限定生産に」

何か色々と凄いことが書いてありますが、」

沢山のセンサーを搭載して走行中のデータを取得、スマートフォンと連携してその情報を閲覧、分析することが可能
自転車のフレーム（メインとなる三角の部分）はチタン製で、３Dプリンタにより製造される

ということのようです。

実は僕もロードバイクに乗るのですが、走行中のスピードやペダルの回転数、坂を登った際の標高、様々なデータを取得して自分の走行ログとして残しています。このような情報を取得するためには通常取得するセンサーを別途購入して取り付ける必要があるんです。しかし、どうやらこのロードバイクではそれらの情報を取得するセンサーが既に搭載されているようですね。

さらに取得したデータを多彩なビッグデータなども活用して詳細に解析できるということですから、例えば『このくらいの斜度の坂を登るのであれば、このくらいのスピードで、ペダルの回転数はこのくらいの値が一番効率が良い』とかいうデータをはじき出したりしてくれるのでしょうか。実際どのようなデータを分析してくれるのか非常に興味があります。

また自転車のメイン部品となるフレームを３Dプリンタで製造するというのも大変興味深いです。ただ、これは素材がチタンという金属であるから出来ることだと思います。現在フレーム素材の主流はカーボンファイバーという航空機にも使われている「ものすごく硬い繊維」です。これは３Dプリンタで「印刷」出来ないですからね。製造の工程を見てみたいものです。